報告者:了戒
作業者:九州仁1名、愛知人5名
NGO結さんのコーディネートのもと作業を実施。
1件目は、以前、沢山の扇風機を逆さまに入れたお宅にて、室内壁を90センチの高さで全部剥いでカビ確認と断熱材の除去ニーズ。 立派な造りのお宅で、壁は腰板が施され、床は無垢材が貼られていて傷をつけない為の万全の養生をして、剥ぐ作業を開始した。 北側部屋の腰板を数枚剥がしてカビ発生、含水率を確認すると、カビ発生はなく含水率も15%〜18%と問題なかった。そして、グラスウール断熱材は施工されておらず板状の断熱材であり水分は含んでいなかった。室内の奥まった箇所の石膏ボードに一部穴を開け内部を確認すると、カビ発生は無く含水率も20%以下であった。 よって、壁を剥がす必要はないと説明差し上げ、納得していただき、このお宅での作業を完了した。
2件目は、昨日入らさせて頂いたお宅で、昨日作業後に住民様で検討され、被災した部分を除去する事を依頼されてきた。 以下は、殿村さんの報告。
Aチーム(報告者:殿村) 5名にて午後からは昨日入ったお宅の継続案件。
今日は建物の外壁に面した壁を中心に剥がし、水分を含んだ断熱材を撤去。 壁は全て終了。 システムキッチン、洗面台も外し撤去。 明日、台所と脱衣場の床を剥して、このお宅は完了となります。
了戒だけは分かれて、送風機を設置したお宅の乾燥状況確認とOKな場合は送風機回収する作業を行った。 その際のお話をうかがう中で、早急に対応が必要な案件が出てきた。 まず挨拶すると、何か不満気なお顔でこれを取りに来たのかと、取り外され脇に置かれた送風機を指さされた。乾燥状況を計らさせてくださいと言うと、泥は自分で取ったからもう乾く、送風機はうるさくて何も聞こえなくなると言われ、ご自分で泥を取られたのですかと驚く。詳しく聞くと、泥出しはできない、床板貼りも自分でしてくれと言われたとの事。
早く、床板を剥がした和室に戻りたいので、泥を出して自分で床板を張ろうされていた。その作業の中で、剥がした床板を踏み外し大きく転倒、落下し傷を負われていた。骨折などはなかったようであるが顔面に傷が残っていた。足も元々から曲げにくい状況で、そんな中、自分で泥出しをされていた。
これはいけないと判断し、ボランティアが泥出しや床板貼りはできるから、これ以上は自身で作業する事はやめるようにお願いした。計測させてもらうと北側和室束柱の下は60%超と乾燥がまだまだ必要な状態であった。断熱材も重くなりいくつもが床下に落下していた。
ボラセンに戻り、この状況を説明し対策を検討し、本日すぐに風量は少ないがうるさくないサーキュレーターを設置させて頂いた。
明日、チームを分け、このお宅にも入らさせていただくことになった。
ただ、送風機を回収に回るだけではなく、住民様、ご住居になにか問題はないかを把握していく重要性を改めて感じたケースでした。
明日は、5名で本日継続のお宅と、前記の床板&断熱材除去のお宅を対応予定。 安全に、そして住民様が少しでも前を向けて生活できるように、作業させていただきます。
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