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2022/09/09 令和4年8月豪雨(村上市)

報告者:了戒

今日のお宅は、住宅が集まり被害が集中している下鍛冶屋地区のお宅での作業。 社協がポスティングしたチラシを見られて連絡を取られてきた方である。 前日夕方のNGO結さんとの翌日作業調整の中で聞いたニーズは、床上浸水45センチで床下泥除去、壁剥がしと断熱材除去であった。半壊認定されている。壁は、石膏ボードだけの部分と腰板が施された部分があるとの事。そして、床暖房が施されたリビングダイニングは壁を含めてなにもさわらないというご意向でもあるとの事。

まずは、住民さんとお話しして現状とご要望を把握。 築8年の立派な造りのお宅。大工さんの凝った仕事が各所に見受けられる。 いちばん気にされているのが床下の泥がどうなっているかであった。この時点で、ボランティアの今までの経験、見たきた事から、断熱材に接した壁もカビが発生している可能性がある事、内壁もカビ発生しているかもしれないとお伝えした。ご主人は、少し涙ぐまれていた。

これまで伺ったお宅で何度も見てきた、住民さんがショックを受け、沢山の心労を抱えているお姿であった。 まずは、全部屋の床下状況を確認することにした。和室2部屋が床板があげられていたので、ここから床下にもぐり確認。玄関廊下の下が湿っていた。他は薄い乾いた泥があるぐらいで問題なかった。これを撮影した画像を見てもらいながら説明すると、住民さんは見えないところだし、広報では水害時にまず床下を心配しないといけないような表現しているので、問題なくてよかったと安心されていた。

廊下の下には、住民さんが大工さんから借りている送風機で乾かすとなった。 その次は、壁に取り掛かった。北側和室は腰板が施されていない為、まずここから着手。住民さんも一緒に作業し、開口し確認。石膏ボードは40センチぐらいまで湿りうすくカビも発生。断熱材も同じ高さまで濡れていた。水も滴った。 この状況に、やはり開けないとわからないし、こんな状態なんだ・・と、ショックを受けられていた。今日、開ける決断をされた事は、この部屋にとってはベストな判断だったと言葉をかけさせていただく事しか出来なかった。

休憩中も、今のお宅の状況や過去の被災地で見たきた事をお話しさせてもらうと、少し微笑みながら気丈に振る舞われている中で、隠して涙をぬぐわれている姿に、こちらもどんな言葉を次に口にすれば良いのかを悩む場面もあった。 午前中で、石膏ボード壁の和室断熱材はほぼ取り除き、午後から腰板が施された壁に着手。 いかにダメージを少なく腰板を取りその向こうにある断熱材を除去するかを、みんなで検討し、手法を共有した。

無事に残す部分にダメージなく腰板が取れ、断熱材も除去できた。腰板自体は断熱材に密接していない為、カビ発生はなかった。この結果で内壁の腰板部分は活かしていける可能性もあるかもしれないとお伝えした。 かなりの広さがある事から、複数日に分けて作業させて頂くことは、早い段階で住民さんにお伝えした。

よって、本日は、石膏ボード和室の断熱材除去と手法確認だけの一部腰板取りとその中の断熱材除去にとどめ、継続案件とした。予定としては、来週火曜日に再び作業をさせていただく。

住民さんもリビングやキッチンも断熱材があり同様に水が滴る状況は分かったので、少し時間をかけてどうしていくかを考えるとおっしゃられていた。

明日は、土曜日。お休みでやっと家の事に時間を割ける被災者さんがたくさんいらっしゃいます。 出来ることをやらさせていただきます。

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