3月3日 石川県珠洲市支援ボランティア活動報告
2024年能登地震 62日目
愛知人
総勢15名
作業班11名 対応件数2件完了2件
炊出し4名 5箇所
○作業班Aチーム(殿村班)
報告者 殿村
活動場所 鵜飼
今日は昨年の愛知人拠点の直ぐ近くの海沿いの現場。
ここは、地震だけではなく津波も押し寄せ、今なお2ヶ月前とほとんど変わりない電気も通っていない、手付かずの打ちのめされた地域。
依頼者さんのお宅の植え込みには、娘さん達のの新しい車が乗り上げている状態のまま。
ここのお宅、計4台が流されたそうです。全て保険もきかないとの事。
涙で折れそうになる心をグッと堪えての作業でした。
午前10時の待ち合わせだったので、拠点の掃除、資材倉庫の片付け、道具整備等々。
その後、保っちゃんがひとりでいそいそと、でも炊き出しが大変そうだったので、粕汁の仕込みお手伝いをして現場に向かいました。
途中、何度も何度も通行止めで、唯一の道路からのアプローチ。やっと現場のお宅を見つけるも、最初は依頼者さんご夫妻、かなり落ち込んでらっしやるご様子。
床上20センチぐらいの津波が押し寄せたとの事でしたので、壁の断熱材が入っているかどうかの確認。幸いコンセントプラグを外してみると、グラスウールは入っているが、綺麗に乾いている状態。依頼者さんとご相談の上、費用面からも切らずに問題ないのならと、壁はそのままにする事に。床下は若干泥があるものの、綺麗に乾いているしベタ基礎なので、問題なく取り切れると判断。大きなお宅でしたので、了解の元、畳下の床板を少し切り取り、もう一つの点検口との2口の出口から乾いた泥搬出。
昼からメンバーが少なくなる中、なんとかイチニチで仕上げる事が出来ました。
作業後、被災者さんに床下のビフォーアフターの写真をお見せし、状況を説明すると大変喜んで下さり、ずっと車中泊でこれからの生活再建をどうしようか途方に暮れている中、先の見通しがたったと笑顔に。少しだけ御安心頂けました。
外部者には分からない、深い深い悲しみがあることを再認識しながら、人をたすけることの難しさも同時に感じての泥出しでした。
○作業班Bチーム
自宅から家具を運び出し、納屋に運び込む作業。運び出したものは次の通り。
2階から:学習机1台、タンス3棹
1階から:鏡台1台、座卓2台、タンス3棹、金庫
納屋2階から自宅:電子オルガン1台、ソファ一式
納屋の前のコンクリートがひび割れているので、きれいにブルーシートが敷いてあった。しかし、とても滑るので荷物の運び出しのために、通る幅だけ一時的にはずしてもらった。
2階のタンスは階段を通れず、窓から入れたと家主さん伺い、確認する。
幅の狭い急階段で、玄関から階段までの曲がり角も複数あるので、やはり2階の窓からの運び出し。窓を外し、ユニックを使って下ろした。ユニックがなかったらできない作業だった。
床等一部抜け落ちは可能性とのことだったが、作業した場所は畳がぺこぺこしているとこほはあったものの作業の支障なし。
1階のタンスは上下で分けることができた。引き出しが多く、それを抜くことで軽くすることもできた。タンスのある部屋は入り口が狭く廊下も曲がり角があったが、タンスの後ろが隣の部屋との襖だったので、それをはずして隣の部屋からの運び出しができた。そこから玄関まで、廊下を通らずスムーズに運び出すことができた。金庫は一定方向にはキャスターで動くが、さすがに重く、玄関の段差をゆっくりおろした後、玄関前から納屋前までユニックを使って運んだ。
納屋2階のオルガンとソファは追加の依頼であったが、階段が通れる幅だったので、すぐ人の手で運び出し、自宅に移動できた。
タンスに荷物が入っていたものもあったが、家主さんにすぐ対応していただき、活動はスムーズに進んだ。また、霙や雪が降っていたので、納屋に運んだ家具をタオルで拭く作業も加わったが、指定のものを指定の場所へ移動。家主さんに確認していただき、午前中に依頼された作業を完了することができた。
○炊出し班
活動場所 珠洲ひのきしんセンター
食数 ・若山地区
中地区 40食
上黒丸小学校 7食
上山集会場 21食
・岩坂集会場 25食
ごはんと粕汁の炊出しを実施。寒い中、体が温まると好評でした。
調理はひのきしんセンターと一緒に行いました。
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・ 愛知人では活動を支援して下さる方を募集しています。
チャリティーグッズについて: https://www.aichijin.org/charity
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