【9月20日 活動報告】 報告者:大木重徳
朝からニーズ表の整理。 雨漏り案件から着手するため、社協職員さんの手を借りて雨漏りの有無の記載のないものに確認電話をお願いする。これがなかなかたいへんで、ご機嫌伺いから、すぐには着手できない理由の説明、被災者の悩みの聞き役、と一件終えるのに15分はかかる。要件は雨漏りの有無の確認だけなのだが、コミュニケーションがないとなかなか前に進まない厄介で地道で辛抱強い仕事。ありがとうございます!その努力を無にしないよう現場では最善を尽くしたい。そもそも、現調フォームを作った際に雨漏り欄を入れ損なったのが原因。申し訳ない。そんな中でキャンセルがポツポツ。屋根の応急処置を業者にも併せて依頼して頂くようにも口添えしてもらっているからである。 ボラセンでは瓦業者(本職)への繋ぎの位置付けで応急処置を請け負っているが、大工さんなどの工務店のはたらきで、ボランティア案件を減らして頂いているのが心苦しい。工務店に頼むと費用がかかる。雨漏りの心配から逃れるために多少お金がかかっても業者に依頼されているのが現状。 ここで混同してはいけないのが、屋根の半永久的補修(葺き替えや瓦の差し替え)を担う瓦業者Aと、応急処置ブルーシート張り)を請け負う工務店などの業者B。ボラセンではAへの繋ぎが大前提なので、Aへの依頼をされた上で待ち時間が長い案件を引き受けるように心がけている。経済的余裕のある家庭ではBへの依頼ができるが、余裕のない家庭ではAへの依頼はしても、Bへの依頼は難しい。「業者への依頼はされていますか?」と問いかける場合、それが業者Aを指す場合とBの場合があって、ニュアンスで説明するのがなかなか難しいし、相手方に合わせて使い分けなければならない。電話応対ではなおさらのことで、普段は現場に出ていて任せっきりだったが、今日は雨で作業ができず、電話対応されている様子が耳に入ってくる。難渋されてたら、応対後に声かけして内容を少しでも情報として心に留めておきたい。でも、なかなか余裕がなくついつい任せっきりになってるジレンマもある。でも信用に値する仕事っぷりに甘えていることを心しておこう。吹田は特にこのバックアップ体制が質量ともに万全で安心できる。
倉庫の整理をしていると雨が激しくなり、雨漏りが激しいので助けてほしいとのSOSが入る。瓦が殆ど欠落していて作業も困難でどうしたものか思案していた案件である。森川さんと辻本さんがブルーシートを張りに行くというので同行した。ブルーシートといっても、屋根ではなく室内に、である。目から鱗、屋根に登れないときは我慢してもらうしかないか?と考えていたが、そういう応急処置もありなのですね。これならテクニカルでなくても対応が可能です。まずは、不便や不安を少しでも緩和できるはたらきをすることこそ、被災者に寄り添うことである。丁寧な仕事はしたい、でもそのために手を差し伸べられずに我慢を強いていては、本末転倒のような気もする。どのあたりで手を打つかにさじ加減が重要である。
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