【9月27日 活動報告】 報告者:大木重徳
2日間お休み頂いて休養十分。 先日悦ちゃんと参加して下さった吹田出身の瓦屋さんが昨日から単身福島から応援に駆け付けて下さったので、そのご指導のもと、目から鱗、勉強になる事がとても多い有意義な一日でした。
参加者は瓦屋の石原さん、辻本さん、カネコンと私の4人。案件は先日現調したお宅。増築などで変則的な棟作りで、あちこちに破損がある。、石原さんが昨日手掛けようとして雨で中止したところ。先ずは大屋根から。登るともうすでに専用金具と野地板で屋根上足場が築かれている。安定感があり、とても移動しやすい。どのように処理されるのかと思いきや、テキパキと動いてあっという間に一棟完了、続いてブルーシートでもう一棟の補修が完了。ただただ呆然と見ているだけ。散乱した冠瓦を集めて欠損した部分を戻す。下がり棟に野地板付きのブルーシートをかけるや、瓦を4、5枚剥がすなり、シートの端を入れ込んで瓦を元に戻して一端を固定、次に別の瓦1枚を剥がして垂木にビスを2本打って紐を結びつけて瓦を元に戻す事でアンカーを作り、反対側は万十軒瓦の丸い部分に結わえつける。紐を2つのアンカーと野地板に打ったビスの間を行き来させて固定する。力を一点に集中させるのがコツだとか。次の一棟は茨木方式の簡易型。ブルーシートに付けた野地板を直接瓦に開けた穴に固定する。アンカープラグは瓦の方に入れること。 瞬く間に大屋根が終了。
次は一回の屋根。落下した瓦で破損した平瓦があちこちに。両面テープを貼りプラダンを挟み込んで貼り付けるだけ。こちらは各自が受け持つことに。12時を過ぎたが、カネコンの鶴の一声で終わらせてしまうことに。12:30には終わって片付けてお昼ご飯。
午後は別の案件。すべての棟が痛んでいて、平瓦の損傷も多少ある。 2つの大棟は散乱した冠瓦を元に戻して修復。1つは土を取り除いて野地板を入れ、そこに冠瓦をビス留め。もう一つは2個おきに冠瓦の穴に針金を入れ、上に置いた野地板に結わえつける方法。いずれも残っている瓦とともに一団にして飛んだりずれたりしにくくすること。 次に破損した平瓦をすべて取り除き1箇所の瓦をそこへあてがって、瓦のない部分を一つの寄棟付近に集中させる。そして棟とともにブルーシートで覆う。固定は簡易茨木方式。他の3本の寄棟は簡易茨木方式で覆うだけ。予め野地板を貼り付けたセミオーダーのブルーシート(雨の日や、一般ボランティアさんの余った日に作っておいた)が活躍。ものの10分ほどで2つの棟は終え、1つを明日持ち越しとなった。午後は石原さんの指示のもと、それぞれできることを手分けしたので、あっという間に作業が進んだ。午前中の見学が大いに役立ったと言える。
総じて、本職の瓦屋さんの仕事は ⑴瓦を自由に操る ⑵生きている瓦を利用する。外したものも重石として残し、本格作業の時に利用できるようにする。 ⑶破損箇所を1箇所にまとめる ⑷少ない資材を効率よく利用し、費用負担を小さくする。 ⑸瓦のズレを直して活かす など大いに学ぶ事があった。
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